『神の都』は、キリスト教がローマを滅ぼしたという非難に応えて13年にわたって書かれた、アウグスティヌスの神学的防御と構築の傑作である。この第一巻は、伝統的な信仰が地上的な繁栄や永遠の幸福を約束するという異教徒の主張を粉砕する前十書の持続的な反駁を含み、それに続いて第十一書から第十三書において、彼の肯定的ビジョンの始まりを示す。ここで彼は、二つの社会的秩序の起源を天使たちの原初的な分かれへと遡る。現れるのは単なるキリスト教への弁明ではなく、帝国の運命を創造から堕落、通过そして最終的な審判へと広がる唯一絶対神の見えない摂理に服属させる歴史哲学である。
邪悪は本質に反する
邪悪は肯定的な本性ではなく、善の欠如であり、本性を損なう意志の欠陥である。本性は善である(神によって創造されたのだから)、したがって悪はその善の腐敗である。神は悪魔の邪悪な意志さえも善のために用い、反逆においても主権を示しておられる。
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