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Bildungsromans

Middlemarch

Eliot, George · 1994 · 27 min

第XI章

この章は、ドロテア・ブルックではなく、すでにロザモンド・ヴィンシーの魔力にとり憑かれ始めていたリドゲートから始まる。彼は彼女を「優雅の権化」と呼んで精緻な音楽に例える一方で、地味な女性については、哲学的な態度で向き合うべき人生の他の厳しい事実と同じように扱っている。リドゲートは、自分自身の明確な道を歩むまであと数年は結婚しないつもりでいるが、男がいったん自分が選びたいと思った女性を見てしまったなら、その後も独身でいられるかどうかは通常、彼自身の決意ではなく彼女の決断にかかっているのだ、と指摘せずにはいられない。彼は若く、貧しく、野心に燃えており、人生の半世紀はすでに過ぎたものではなく、これから迎えるものである。そして彼が半ば抱いている確信によれば、ブルック嬢は美しいとはいえ、適切な妻にはならないだろう。なぜなら、彼女は適切な女性的な視点から物事を見ていないし、彼女との交わりは、小鳥のさえずりのように甘い笑い声と共に楽園で身を委ねるというよりも、セカンドフォーム(中学二年生)を教えるのと同じくらいしかリラックスできないものだからだ。

語り手は一度言葉を区切り、それから視野を広げて、古い地方都市ミドルマーチを見渡す。そこには衰退と台頭を繰り返す家々、新しくH音の発音を脱落させたり、あるいは頑なに守ったりする人々、自治都市としての地位を持つ紳士たち、そして驚くほど斬新な技術や、人を不快にするほどの狡猾さによる優位性をもたらす遠方の郡からの移住者たちがいる。ヘロドトスもまた一人の女性の運命を出発点としていたように、ここでもそれとよく似た入り混じり合いが進行している。ニンフのような姿、純粋なブロンドヘア、そして服装の優れたセンスを持つロザモンド・ヴィンシーは、郡内の首席学校であるレモン夫人の学校の華として紹介される。そこでは生徒たちに馬車の乗り降り方さえも教えられる。レモン夫人は常に彼女を知的能力や言葉遣いの手本として示してきたが、もしレモン夫人がジュリエットやイモージェンを描写する仕事を引き受けていたならば、それらのヒロインたちはあまり詩的には見えなかっただろう、と語り手は皮肉っぽく記している。

ライドゲートがミドルマーチに長く留まるなら、ヴィンシー家の軌道に入らないわけにはいかない。なぜならヴィンシー家は、重要人物のほぼ全員とつながっているからである。ヴィンシー氏の妹はブルーストロード氏との結婚で裕福な縁組みをした。ヴィンシー夫人の妹は、裕福な老フェザーストーン氏の後妻であり、彼は数年前に子のないまま亡くなったため、ヴィンシー家はこの未亡人 の心に触れていると見なされてよい。ヴィンシー家の主治医レンチ医師は、すでにライドゲートの思慮を軽く見ており、噂が家族に伝わっている。ロザモンドは、父が新任の医師を招いてくれたらと心の中で願っている。彼女はミドルマーチの青年たちの不揃いな横顔や歩き方、幼い頃から知っている逃れられない連れ合いにうんざりしている。父は市参事会員でまもなく市長になる身だが、特に急いではいない。豊かな食卓には客がたくさんいるのだから。

十月のある朝、朝食卓には食べ残しが長く置かれたままで、フレッド・ヴィンシーは十時半を告げる時計の音だと脅されて下へ呼びつけられる。ヴィンシー夫人は台所から戻り、レースの繕い物に向かいながら、ロザモンドは匂いがあるからフレッドに赤ニシンを出してはだめだと文句を言う。続く軽口は、典型的なミドルマーチの家族の会話である。フレッドは気づかれずに滑り込み、暖炉でスリッパを温め、婦人たちは「一番のしるし」が適切な表現か、それとも「優秀な若者たち」あるいは「最も優秀な」のほうがよいかを議論する。フレッドは、言葉の選び方はすべて俗語だ、それは階級を示すものだ、そして最も強い俗語は詩人の俗語だと付け加える。ロザモンドは彼をたしなめ、ヴィンシー夫人は若い人はなんと面白いことかと感心し、フレッドは朝食卓を嫌悪の色を抑えて丁寧に忍耐強く見渡す。彼は焼き骨を注文し、ロザモンドは苛立ち、会話は新任の医師の話に向く。フレッドは、ライドゲートは背が高めで、黒髪で、聡明で、かなり気取った男だと伝える――いつも自分の意見を贈り物のように押し付けてくる男である。ロザモンドは、この人は良家の出身で、「親類はまったくカントリーの人々」であり、その事実を覚えている者は誰でもヴィンシー夫人が美しく陽気な女将の風格があると思うだろうと判断する。

ロザモンドは、メアリー・ガースがリドゲート氏に思いを寄せているというほのめかしを口にし、フレッドは、嫉妬しているのならもっと頻繁にストーン・コートへ行って彼女の影を薄くすればいいと言い返す。すると母親は、メアリー・ガースが彼女の叔父であるフェザーストンの遺産に対して持つ権利という、触れられたくない話題へと移っていく。ヴィンシー夫人は、フェザーストンの最初の妻は彼に金を持ち込まなかったし、ガース家は非常に貧しく、メアリーは酷く地味な少女で家庭教師にでも向いていると主張する。ロザモンドは手元の針仕事をたたみながら、もし叔父の咳や彼の不愉快な親戚たちに耐えなければならないのなら、遺産を受け取るくらいなら何も要らないと言う。ヴィンシー夫人は買い物に出かけて行き、ロザモンドは、今なら栗毛の馬に乗れるかもしれないと言い、翌日フレッドと一緒にストーン・コートへ行きたいとほのめかす。フレッドのフルート演奏をめぐる短い口論の後、妥協点が見いだされ、フレッドは愛用の楽器で「Ar hyd y nos」と「Ye banks and braes」をゼイゼイ言いながら約1時間練習して満足した。

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