ミドルマーチ cover
英国文学

ミドルマーチ

『ミドルマーチ』は、1871年から1872年にかけて発表されたジョージ・エリオットの壮大なヴィクトリア朝の小説で、1829年から1832年までの架空のイングランド中部の田舎町ミドルマーチを舞台に、理想主義的な若いドロシー・ブルックを主軸とする町の人々の多様で絡み合う個人的・社会的・政治的生活を織りなしながら、性別と階級の制約、個人の野心と社会的慣習の間の緊張、そして前ヴィクトリア朝のイングランドにおける道徳的・政治的進歩の緩やかで不均衡な歩みを探求している。

Eliot, George · 1994 · 27 min

第35章。

ピーター・フェザーストーンの葬列を構成したキリスト教の「肉食獣」たちも同じような誘惑に直面した。彼らのほとんどは限られた遺産に心を奪われ、各自が最も多くを手に入れたいと願っていた。ソロモンはジョナが受けるに値しないと考え、ジョナはソロモンを強欲だと非難した。ジェーンはマーサの子供たちは若いウォール家の子供たちほど多くを期待すべきではないと考え、マーサはジェーンがそこまで「強欲だ」と思うと残念に思った。

だが朝になると、月からでも飛び降りてきたような奇妙な弔問客が水を跳ねるようにして彼らの間に現れ、すべての憶測の流れが乱された。この人物はキャドワラダー夫人がカエル顔だと評した人物で、32、3歳ほどの男で、突出した目、薄い唇の下向きに湾曲した口、眉頭の隆起の上に突然くぼんだ額から滑らかに梳かれた髪は、確かに彼の顔に両生類特有の変わらない表情を与えていた。この人物がリグ氏だった。

弁護士のスタンディッシュ氏は、その日が終わるまで誰が喜び、誰が失望するか自分は完璧に把握していると信じてストーン・コートを訪れた。彼が読み上げる予定だった遺言書は、フェザーストーン氏のために自身が作成した3通のうちの最後の1通だった。しかし彼はその後作成された文書、そしてそれへの補足遺言書を発見した。

まず小さな遺贈が読み上げられたが、他に遺言書があるという記憶さえ、湧き上がる嫌悪と憤りを鎮めることはできなかった。人は過去・現在・未来のあらゆる時において、他者から良く扱われたいと願うものだ。ピーターは自分の兄弟姉妹にはそれぞれ200ポンド、甥姪にはそれぞれ100ポンドしか残さないという有様だった。ガース家は遺言書に記載されていなかったが、ヴィンシー夫人とロザモンドはそれぞれ100ポンドを受け取ることになっていた。トランブル氏は金頭の杖と50ポンドを受け取る予定だった。

次に残余財産が読み上げられた。指定された投資資産1万ポンドはフレッド・ヴィンシーに遺贈されることが宣言された。土地のほかにも動産の残余が存在したが、これらすべては1人の人物に遺され、その人物とは——ジョシュア・リグだった。彼は唯一の執行者でもあり、以降フェザーストーン姓を名乗ることになっていた。

部屋中を、震えが走ったかのようなざわめきが広がった。誰もがあらためてリッグ氏を見つめたが、彼はどうやら少しも驚いていないようだった。しかし、二通目の遺言書があったのだ。その二通目の遺言書は、先に述べられた身分の低い者たちへの遺産と、ローウィック教区内にあるすべての土地と、そこにある家畜、家財道具一切をジョシュア・リッグに遺贈することを除いて、あらゆる事項を取り消していた。残りの財産は、「フェザーストーン済貧院」と名付けられる老人ホームの建設と運営資金に充てられることになっていた。文書によれば、彼は全能の神を喜ばせたいと願っていたのだ。その場にいた誰もが一ファージング(四半ペニー銅貨)すら手にすることはできなかったが、トランブル氏だけはあの金細工の杖を手に入れた。

ヴィンシー氏が大声で憤慨しながら、最初に口を開いた。「今まで聞いた中で一番わけのわからない遺言書だぞ!この最後の遺言書は無効だと言いたいね」。だが、スタンディッシュ氏は、すべてにおいて全く問題はないと答えた。「もしこの遺言書が、偏見がなく実直な人間から期待されるような内容だったら、その方がかえって不思議に思う正当な理由があったかもしれないな。私としては、遺言書なんてものは存在しなければいいのにと思っているよ」とケイレブ・ガースは言った。ガースの言葉にすでに笑いを覚えなくなっていたフレッドは、彼をこれまで見た中で最低の怪物だと思った。だが、フレッドはどちらかというと、吐き気を催していた。

ホールで、メアリーはフレッドに出会った。彼の顔には、若者の顔に時折現れる、あの生気のない青白さが浮かんでおり、彼女が手を握ると、その手はとても冷たかった。「さようなら」と彼女は、愛情深くも悲しげに言った。「元気を出して、フレッド。お金がない方があなたにとっていいことだと、私は本当と思うわ。あのお金がフェザーストーンさんに何の役にも立たなかったじゃない?」「男はどうすればいいんだ?もう聖職者になるしかないな」とフレッドはむっつりと言った。「君はこれからどうするつもりだ、メアリー?」「もちろん、別の奉公先を見つけたら、すぐにでもそこへ行くわ。さようなら」

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